間葉系幹細胞が分泌するステムセル・エクソソームには、高い創傷治癒効果があると言われ、リン脂質の膜の内部にRNAの断片や創傷治癒を促すたんぱく質などの情報伝達物質が内包されています。膜の表面には様々なたんぱく質が発現しており、必要な細胞のレセプターにリガンドとして結合したり、CD47という抗原によって免疫細胞の攻撃を抑制するため、体内で長く存在し、必要な細胞に確実に情報伝達を行うことが出来ます。

ヒト線維芽芽細胞の人為的な老化モデルにて、細胞の老化の指標であるβ-gal活性を確認した結果、ステムセル・エクソソームは老化が誘導された線維芽細胞と比較し、β-gal 分泌の減少効果を示し、光老化など、生理学的老化の改善が期待できます。

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